腰痛の症状や原因とは?痛みを和らげる方法や予防方法を解説
腰痛
腰痛とは?
腰痛とは、その名の通り「腰の痛み」のことです。
日本人の約3割は、腰に何らかの痛みを抱えているといわれています。
腰は肉づきに要と書くように、身体にとって重要な部位です。
立っているときも座っているときも姿勢を維持するために腰は働いています。
そのため腰を痛めてしまうと日常生活のあらゆる動きに制限がかかってしまいます。
そんな重要な部位である腰ですが、痛みが出る原因には大きく3つが考えられます。
①筋肉や筋肉を覆っている筋膜が原因のもの。
肉離れや筋疲労などが該当します。
②骨が原因のもの。
腰椎分離症や圧迫骨折などが考えられます。
③神経が原因のもの。
ヘルニアや脊柱管狭窄症などが考えられます。
腰痛になってしまう主な原因と
メカニズム
腰痛が起きる原因には、固くなってしまった筋肉の影響が考えられます。
実は腰の関節は動くことが得意ではありません。
特に捻る動作が苦手で5度程度しか動かせないのです。
その代わり身体を捻る際に働いているのが股関節と背中の関節です。
また股関節を覆っているお尻や背中周りの筋肉が固くなってしまうと、可動域が狭い腰の関節に負担をかけて痛めやすくなります。
代表的な腰痛の「ぎっくり腰」も疲労や飲酒、長時間の同一姿勢などで筋肉の状態が悪くなっていると、少しの動作でも発症を引き起こします。
対策としては、同じ姿勢を長時間続けない、水分をしっかり摂る、決まった時間に寝起きすると言った生活習慣の見直しが必要です。
腰痛の痛みと主な症状
ひと口に腰痛と言っても痛めた組織によって痛み方は様々です。
痛みを発する組織は大まかに筋肉、靭帯、骨、皮膚、関節包、椎間板、神経です。
ほかには内臓痛、血液の数値、ストレスや慢性痛で不調を感じるケースもあります。
体表に近いほどヒリヒリとした痛みになりやすく、膝を擦りむいた時のような痛みを感じます。
骨や神経など深部の組織はズキズキと響くような痛みで、例えるなら虫歯の時の痛みです。
これらに共通するのは、放置すると痛みの強さや回数が増えていく点です。
痛みが出てから3日経っても症状が変わらない方は、医療機関にて骨や神経、関節周りの状態を確認、検査をおすすめします。
腰痛の対処法と注意点
筋肉や関節に痛みを伴う異常がある場合、アイシングが重要になります。
アイシングは、傷ついて炎症が起きている組織に対して、消炎作用と鎮痛効果が期待できます。
氷や保冷剤をタオルで包んで痛みや腫れがあるところに行ってください。
薄手のビニール袋に少しの水を入れて一緒に冷やすとより効果的です。
1回あたり10~15分を目安に1時間ごとに行うのが基本ですが、凍傷に気をつけながら加減し、患部が芯まで冷えるか感覚がなくなったら止めてください。
痛みの出ている部分の筋肉をカバーできるコルセットの着用もおすすめです。
症状にもよりますが、上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)が真ん中に位置するように巻くと効果的です。
腰痛の施術法、即効性のある対処法
腰痛の施術法は症状や痛めている部位によって異なりますが、急性腰痛と慢性腰痛のふたつで対応が分かれます。
急性の場合、炎症を起こしズキズキと疼くように痛みます。
こうした状況では氷やアイスパックで炎症を抑え、腰の骨を支えている筋肉にハイボルトと言う特殊な電気を流します。
それにより活性化した筋肉がコルセットの役割をして疼痛抑制が期待できます。
慢性腰痛の場合、重だるさですっきりしない感じがあります。
大半は不良姿勢や悪い癖で腰に負担を強いているので、筋肉をしっかり緩めて姿勢を整えれば痛みは軽減します。
しかし、染み付いた悪い習慣を改善しないと再発しやすいので注意が必要です。
整体が向いている腰痛
整体に向いている腰痛は、慢性腰痛です。
整体は姿勢を正しくするために筋肉を伸ばしたり関節の位置調整を行うことから、急性腰痛での施術は痛みが強まるリスクがあるため基本は行いません。
慢性腰痛の場合、硬くなった筋肉や動かしにくい関節を正常な状態に整える施術ですので症状との相性が良いです。
ただし筋肉や関節の位置を正しい位置に整えても、それをキープするための筋力や姿勢、習慣がないとすぐに戻ってしまいます。
当院では、痛みの根本改善を目指していますので、整体後に日常生活での注意点やセルフトレーニングのアドバイスも行っています。
慢性化した痛みは再発しやすいので、正しい姿勢で生活することが大事になります。
腰痛に関するQ&A
Q. 腰痛によく効くストレッチ方法は何ですか?
A. 緊張した筋肉をほぐすストレッチが有効的です。
筋肉の緊張が和らぎ、可動域が広がり、腰椎への負担を軽減できます。
「腸腰筋のストレッチ」や「脊柱起立筋のストレッチ」がおすすめです。
Q. 腰痛の原因は何ですか?
A. 腰痛の原因は様々ですが、最も一般的な原因としては、筋肉や靭帯の緊張、椎間板ヘルニア・坐骨神経痛・脊柱管狭窄症などが考えられます。
まず、身体の状態を確認し、根本原因を見極め、症状改善を図りますので、ぜひ一度ご来院ください。
Q. 腰痛になったのですがお風呂は入れますか?
A. 38~40度のぬるめのお湯をいれ、みぞおちぐらいまで浸かるようにしましょう。
おすすめの入浴時間は、20~30分程度です。
Q. 腰痛の改善には腹筋を鍛えればいいと聞いたのですが、本当ですか?
A. 改善の効果は期待できます。
腹筋が低下することで、姿勢不良になり、腰痛の原因になりえることがあります。
腹筋を鍛えることで、正しい姿勢になり、脊柱や関節への負荷を均等に分散し、腰部の安定性を向上させることができます。
Q. ぎっくり腰を再発しないためにはどのようなことに気をつけて生活すればよいですか?
A. 「座り続ける時間を減らす」「お風呂で身体を温める」「普段から運動を行う」を意識して生活しましょう。
Q. 腰痛の施術を受けるときどのような服装で行けばよいですか?
A. 動きやすい服装でお越しいただければと思います。